機械部品形状の設計変更による機械加工コストダウンと高精度化のポイント①
Before
一般に上図のように角部分が90 度に近い鋭角部分は加工が困難であり、場合によってはワイヤー放電機を使用しなければならない。このような形状を機械加工で加工するためには、工具を径の極めて小さいものに代えての加工が必要になるため、機械加工の時間が長く掛かってしまい、加工コストが高くなる原因となる。
After
機械部品の鋭角部分をR 形状に変更することで、加工コストダウンを実現できる。角部がR 形状であれば工具を交換する必要がなくなるため、工具交換の工数を省きながらひとつの工具で一発で加工が可能になり、機械加工の時間とコストを削減することが可能になる。
機械部品の設計では、各部分の形状をどのような工具と工程で加工するのかを知っておくことが重要になる。上図のような角部はエンドミルで機械加工することになるが、90 度に近いエッジが立った角部は加工に時間とコストが掛かる。角部の形状をR 形状で設計することで加工時間とコストを削減することが可能になる。
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