刃物部品の材料選定コストダウン・長寿命化のポイント
Before
一般に刃物部品等に用いられる材料としてSKSがある。この材料はよく普及している工具鋼で材料代が安価であるものの現在では新しい鋼材と比較すると耐久性に劣る傾向がある。
After
SKSからSKHに材料を変更することで、部品の長寿命化を実現できる。SKHはSKSよりも材料費が少し上がるものの、硬度等に優れた性質を持ち、例えば工業用の刃物部品であれば刃持ちが目安として倍になることもあり、部品の長寿命化、ならびに設備のランニングコスト削減を実現できる。
工業用の刃物部品の設計では、材料の選定及びランニングコストを考慮した設計が重要になる。SKS 材料は刃物によく用いられる材料であり、安価で流通性も良いが刃物部品の長寿命化が課題の場合はSKH、SKD、SUS440C などの 材料を用いることで、部品の長寿命化を実現できる。
VA提案一覧へ戻る