タフトライド処理によるステンレス材料の滑り性確保のポイント
Before
SUS303、304に代表されるステンレス材料は、耐食性が必要な箇所によく用いられるが、材料の特徴として表面が不動態皮膜に覆われているため、設備や装置において滑り性が求められる場合に、滑り性が足りない場合がある。
After
ステンレス材料の滑り性を強化したい場合はタフトライド処理を行うことで滑り性を上げることができる。タフトライド処理により、ステンレス材料表面が不動態皮膜に変わって窒化層となるために滑り性が向上する。なお、医療機器や食品機械の場合はニダックス処理(メッキ)などもよく用いられる。
機械部品の設計では、機械部品に求める機能を特殊加工により得ることもできる。ステンレス材料は耐食性に優れる一方、表面の不動態皮膜が滑り性を阻害する傾向があるが、タフトライド処理のような特殊加工により滑り性を付加することができ、機械部品の性能を向上させることができる。
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