SCM435製ライン治具
名称 | SCM435製ライン治具 |
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業界 | 自動車業界 |
材質 | クロムモリブデン鋼 SCM435 |
寸法 | Φ50×22 |
精度 | 同心度:0.01、中心部穴はめあい公差:G6 |
表面処理 | ガス軟窒化処理 |
このクロムモリブデン鋼SCM435製のライン治具は、自動車業界で使用される装置の治具部品になります。加工上最も難しいポイントは円の中心に対する交差穴の位置精度が0.01とされている部分です。これを保証するために加工上様々な工夫を行っています。
また、表面硬度を向上させるため、このライン治具部品を当社で機械加工した後、ガス軟窒化処理を行っております。このガス軟窒化処理によってHv1,000程度の表面硬度を得ることができますが、硬化厚は表面の5~10μのみとなるため、処理後の寸法変化はほとんどありません。機械加工後、ガス軟窒化処理を行うだけでそのまま製品として出荷することができるため、納期短縮とコスト低減に繋がります。
なお、これとは別に表面硬度を確保する方法として浸炭焼入れがあります。この浸炭焼入れ処理もガス軟窒化処理と同様Hv1,000程度の硬度となりますが、ガス軟窒化処理との違いは、表面の200μ程度が硬化してしまうことです。そのため、機械加工後に浸炭焼入れを行ったら、再度寸法仕上げとして機械加工を行わなければならないので、納期がかかってしまいます。
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