無電解ニッケルメッキの活用による機械部品軽量化のポイント
Before
材料に鉄系材料を用いているが、重量があるために製品軽量化のネックになっている。アルミやチタンをそのまま使用すると強度が足りず、また磨耗から部品寿命が鉄系材料部品よりも大幅に短くなっていた。
After
鉄に代えてアルミ材料A 5052 に、無電解ニッケルメッキと焼入れを行うことでHv500~に上げることが可能になる。A5052 の重量は鉄系材料の半分程度であり、強度を保ちながら大幅な軽量化が実現できる。ただし、アルミなどは熱による寸法変化が起こりやすいため、A7075、YH75 など元来より強度のあるアルミ材を使用する方法もある。
機械部品の設計では、機械部品に求めるスペックとそれを実現するための材料と加工方法の組合せを考えることが重要になる。鉄系材料は強度に優れているが重量があるため、軽量化が必要な場合はアルミ材料に無電界ニッケルメッキと焼入れを行うことでHv500 ~の高い硬度を持った部品を得ることができる。
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